武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
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if/双子
2011.11.10 Thursday
改で公式黒葉過去が出る前に、綺麗な双子。
殺し損ねた子供と、その子を殺すために育てられてる双子の話です。
前半のオイラがシャーマンキングになる!って張り切ってる葉を読み返すと、あぁこの子ホントに幸せになりたいしなれると思ってるんだなぁ、と感じて、初期の葉をイメージして書いてます。
双子は双子、カップリングではありません。
兄弟愛はあるよ、もし幸せな家庭環境なら互いにこいつしょうがないなぁって思いあってる良い兄弟になれそう。
もしも、葉明さんが手を出せず、ハオも現世の家族愛に興味(未練?)があって、一緒に暮らせたら、という妄想です。
殺し損ねた子供と、その子を殺すために育てられてる双子の話です。
前半のオイラがシャーマンキングになる!って張り切ってる葉を読み返すと、あぁこの子ホントに幸せになりたいしなれると思ってるんだなぁ、と感じて、初期の葉をイメージして書いてます。
双子は双子、カップリングではありません。
兄弟愛はあるよ、もし幸せな家庭環境なら互いにこいつしょうがないなぁって思いあってる良い兄弟になれそう。
もしも、葉明さんが手を出せず、ハオも現世の家族愛に興味(未練?)があって、一緒に暮らせたら、という妄想です。
母親の話/0歳
赤子である。
他人が見れば区別もつかない。
私から見れば、そこに眠る双児の兄と弟は全く別の存在である。
スヤスヤと、よく眠っている。
愛しさは母親の性か、恐怖は第六感の賜物か。
愛しさは弟へ、恐怖は兄のみへ注げたらどれほどいいか。
兄の首に指をかける、本来なら産み落とされた瞬間にそうすべきであるべきだった。
だが。
ここでこの首手折ったとして、その後、この横ですやすやと眠る我が子を愛せるのか。
この兄を殺した手で、弟を抱くのか。
兄だけを殺せばそれでいいと誰が請け負ってくれる。
否、誰も教えも救いももたらしてなどくれないのだ。
掴むまでもない、摘まむようにしめてしまえる。
「う、ぅっ…」
嗚咽は、自分の口から漏れたきりだった。
血脈打つ赤子の首から手を離し、嗚咽と同時に流れ出た涙で濡れた頬を手で覆った。
十月十日、双生児を抱えた腹は今は萎み、産後の痛みもまだ引ききらぬ。
表情筋もまだ動かせぬ筈だろうに、いつ目覚めたのか、先に産まれ落ちた赤子は私を冷ややかに見つめている。
殺すための血筋を背負い生まれて、殺すために子を身籠って、殺さねばならない子供を育てる。
そんな母に、この子は何を思っているのか。
起きた赤子を抱き上げて、眠りに落ちるまで抱いていた。
腕の中で温もりを発するそれは、母の性を増長するばかりだった。
「おやすみ、ハオ。」
殺すべき我が子の成長を願った。
弟の話/7歳
真夜中に、なにか怖い夢を見て目覚めた。
何度も瞬いて、こめかみを涙が伝っていく。
襖越しに入った月明かりで、見慣れた天井と照明が頭上に伺える。
部屋の中心に下がる灯笠は、オイラからは体一個分右手に見える。
灯笠の下、オイラの右手に目をやると、そこには見慣れた姿。
「にいちゃんも、起きてたんか?」
線対称な部屋。
弟である自分と兄の彼は同室で。
勉強机も衣類棚も布団の並びも、部屋の中央に線を引けば対称だった。
並んで敷かれた布団の上で、暗闇の中で兄の眼が光を宿して見えた。
「……いや、今起きた。」
真っ直ぐ天井を向いていた彼がこちらに顔を向けると、彼のこめかみを、先程のオイラと同じように滴が。
「にいちゃん、」
「うん?」
彼の声は、いつものようにオイラよりもずっと大人びていて。
数時間の差しかない兄弟に、オイラは弱味を曝した。
「こわい夢、見たんよ。」
「大丈夫?」
「ああ、なんか、」
にいちゃんも、おんなじように泣いててくれて安心した、
と、言いかけてそれは彼に失礼な事であると気づいて。
「にいちゃんの顔見て、ちょっと落ち着いた。」
「そうか。」
「うん。」
悪夢から目覚めたという同じ境遇であるはずの彼に、双子と言うシンパシーを感じないと言えば嘘になる。
けれど、オイラが彼から安堵を得たように、彼はオイラからそれを得てはくれていないだろうと感じた。
暗闇の中で、彼の瞳が悲しげに光っていて、オイラは布団の中で握りしめていた手をほどいて彼の布団に伸ばした。
布団の端にしか届かなかったその手を、兄は気づいて、オイラに微笑んで、同じように布団から出した手を、繋いだ。
「……なんの、夢だった?」
もう寝てしまったとか、聞こえなかったとか、そんな振りが通るタイミングで、声色で、問うた。
兄はそれらの言い訳を否定するようにオイラの手をぎゅっと握って。
「…さぁ、どんなだったっけ?」
語外に同じ内容で返問が含まれていて、オイラも彼と同じ手を使った。
「オイラも、覚えとらん。」
ただ兄の温もりを確かめるように、繋ぎ止めるように手を握った。
手はすぐに彼の温もりに慣れて、オイラは兄と繋がる。
呼吸のタイミングすら揃えて、聞こえぬ鼓動すら共有しているような錯覚を覚える。
オイラはハオと、まるで一つの生命になったように感じて、目を閉じた。
「おやすみ、葉」
「おやすみ、ハオ」
ぶっちゃけ、祖父の話と父親の話と許嫁の話と友人の話のターンがあったんですが、間に合わなかったので諦めました!スランプ!
まぁ生活全てスランプみたいな所あるし、しょうがないよね!
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