武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
[PR]
2024.11.24 Sunday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ハロウィン遅刻/ハオ蓮
2011.11.01 Tuesday
今日は出勤日だった。
予定が押して、ハオに告げていた帰宅時間より遅くなった。
いつも二人でとる夕食も接待で済ませてしまって、酒の入った身体で玄関を開けた。
「トリックオアトリート!」
開けた途端、いつも「おかえり」と甲斐甲斐しく玄関で迎えるハオが黒いトンガリ帽子を被って時季の挨拶をした。
「何を、遊んでいる。」
「うん、折角だし。おかえり。」
「ただいま。」
出勤後の帰宅ではいつも差し出される鞄を受けとる手に、蓮は倒れこんだ。
「! お疲れ様。」
「あぁ、本当に、」
疲れた、とハオに凭れかかって、鞄もトンガリ帽子も玄関に放置される。
「お風呂は?」
「明日入る、寝る。」
「はいはい。」
そのまま抱き上げられて、寝室まで運ばれた。
ベッドに下ろされてスーツを脱がされる。
仰向けでされるがままにシャツのボタンを外される蓮の身体に、ハオの髪がかかってくすぐったさに身動ぎする。
「ごめんね、くすぐったい?」
「…いや、いい…」
酒が回って眠気でゆっくりとしか回転しない脳みそで、ぼんやりとハオの動きを感じていた。
ハオの黒の長い髪は好きだった。
瞼が重い。
眼をつぶると、他の感覚が鋭くなる。
なんだろう、ハオの髪から知らない匂い。
甘い、お菓子の匂い?
「…ハオ!」
「うん?」
嗅いだことのある匂いを、なんの匂いか思いだした。
それに、帰宅直後のハオの台詞も。
眼を開くと、ハオは少し困ったように笑っていた。
「…すまない、夕食、デザートも」
「いいよ。眠いでしょ?」
甘いパンプキンの匂いがする髪をはらい隠し事が見つかったような顔をして、蓮に布団を被せてしまう。
「パンプキンパイ、明日食べよう。」
玄関からの灯りを消すために一旦ベッドから離れようとしたハオの手を、取る。
「おかしいだろう、」
「うん?」
「トリックオアトリートと、聞いた方が菓子を用意するのは、」
振り替えって見た蓮の眼は、酒のせいだけでなく潤んでいる。
「じゃぁ、」
身を屈めて、蓮の額にキスを。
「明日、僕がお菓子をあげるから、蓮にはイタズラさせてもらうよ。」
「…ああ。」
目をつぶったままハオの帰りを待って、遠ざかっていく足音が寂しくて、戻ってくる足音が嬉しくて。
夢うつつで自分を包むハオの腕を感じて、ますます夢に傾く。
「おやすみ、蓮。」
返信をしたかったのだけれど、ハオの手が柔らかく頭を撫でて言葉どころか声がでない。
おやすみ。
優しい方のハオは性欲がなくてブログ更新向け←
トンガリ帽子で夕食の用意バッチリな暗いダイニングで蓮を待つハオって、なんて新妻。
蓮はマッパで寝てるんだよ。
PR
COMMENT