武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
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地震/学パロ
2012.02.22 Wednesday
「あ、」
最初に気付いたのは、リゼルグだった。
なんだ、と休み時間教室でたむろっていたいつもの仲良し集団(葉、蓮、ホロホロ、リゼルグ、チョコラブ、まん太)が問いかけるより早く、足元が揺れた。
きゃーと女子の笑い交じりの悲鳴。
ガタガタ、と机と椅子が床の上で震える音。
数秒の揺れ、その場を動かないようにという校内アナウンス。
揺れが収まって、周りもザワザワとはしているが落ち着きを取り戻していた。
「おー、結構揺れたな。」
その場に立ったままゆらゆらと地震に身を任せていた葉。
「そうだね、」
少しふら付いて、そんな葉の足に捕まっていたまん太。
「………」
その横で、硬直しているホロホロ。
「お、大丈夫か、ホロ」
「シーシー!」
葉の心配に、人差し指を立て唇にあてて静かにしろとジェスチャー。
地震に対して硬直していた訳ではないらしいそんなホロホロの様子に、彼の向こうを覗き見ると、
「蓮、もう大丈夫だよ。」
ホロホロに抱きついてギュッとつぶった目尻に涙まで溜めながら震えてる蓮の姿。
「…!」
下心丸出しのホロホロの至福タイムをぶち壊すべく助言したまん太の声に、蓮はハッと目を開いてホロホロを突き飛ばした。
「び、ビビってなどない!!」
「あーはいはい。」
情けない姿を見られたことにも葉の苦笑にも、顔を真っ赤にする蓮の横で盛大にホロホロが床に突っ込んだ。
「…び、ビビったぁ…」
一方こちらは、本当に地震に驚いて硬直していたチョコラブが、素直に感想を述べて胸をなで下ろした。
「本当に。これが地震かぁ、」
そんなチョコラブに守られるように肩を抱かれていたリゼルグは、どこか感慨深げだ。
「あ、ワリ。」
「ううん、ありがとうチョコラブくん。」
パ、と無意識に回していた手を取る。
「海外組は初体験か。」
葉が三人の共通点に気付く。
留学生達はそれぞれ頷いた。
「まぁ、大したことはないな。」
今更腕を組んで見せても、格好は付かないがいつもの蓮なので突っ込みはない。
「皆慣れたもんだなー、クレイジー。」
周りの生徒たちの様子を観察して、肩をすくめるチョコラブ。
「でも皆が慣れるくらい頻発してるってことは、それだけ耐震技術もあるってことだし。」
それほど驚きも恐怖も表に出さず、リゼルグはいつもの少女と見間違うような美笑。
「でも慣れも怖いよね、」
まん太のしめに、皆がうんうん、と頷いた。
「つかお前、いつまでビビってんの?」
蓮に床へとダイブさせられたホロホロは床に倒れたまま、机の下に収まっているハオに声をかけた。
双子の弟と離れ、最近まで国外暮らしだった長髪イケメンの立場は、残念系オチ要員。
でもホント、外国人さんの地震耐性のなさは驚きますね…。
地震大国日本。危機意識の低さは否めない。
友人の外国人がチョコラブさんに憑依していけない、しょっちゅう「ファッキンジャップ!」とか言うし。
ハオがめっきり残念イケメンで定着してます。
この後ハオが隠れてる机を上からガッタガタ揺らしていじm…交流を深める暗黒微笑リゼルグ。
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