武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
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2024.11.24 Sunday
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学パロ初対面/葉蓮
2011.10.09 Sunday
学パロ葉蓮でファーストコンタクト的な。
いつも、四時限のチャイムと同時にいなくなるその人を、たまたま追いかける形になった。
食事の前に用事を済ませようとたまたま教室をでた、前を歩く彼が人の波と反対方向に進む。
手には本、弁当袋もコンビニ袋もその手には下がっていない。
「蓮、」
用事を済ませた後に、別段彼を探した訳ではない、けれど、見つけてしまったから。
「…」
彼は迷惑そうに、本から顔をあげてオイラを見上げた。
「なんだ、貴様?」
クラスメイト、それ以上でも以下でもない。
人の少ない中庭の端、木陰に隠れるように本を読んでいる彼を見つけて、食事よりもそちらが気になって。
「オイラ? 麻倉 葉。葉でいいんよ。」
「オイ、」
彼の質問が、名前を聞いているのでないと分かっていたが、そのまま隣に座ってしまう。
「蓮、飯は?」
「…麻倉、きさ」
「食べてないだろ?」
「オ、」
「いつもなんか?」
「…葉、」
「なんだ?蓮」
根負けした彼の溜息も無視して、彼の観察を続ける。
「…持ってきてないし、食堂も好かん。」
「パンでも買ったら、」
「好かん。」
本に視線を戻して、断定的な口調。
「教室も、図書室も、うるさい。」
それはオイラに拒否を示していた。
「…そうか。」
オイラは蓮に背を向けて、背後で蓮がため息交じりに息を吐くのを聞く。
迷惑で面倒で鬱陶しいオイラへの溜息。
「それな、腹減ってるせいだぞ。」
「は?」
オイラの後ろの平らな場所に広げた弁当から、今日一番の出来のおかずを箸にとって、振り返った彼につきつける。
「な、」
「ほい。」
驚いて口を開けたまま固まっているのをいいことに、そのまま彼の口に入れてしまう。
文句を言おうと咥えているおかずに手を伸ばして、手が汚れるのを躊躇って咀嚼している間に今度はご飯を押しこんでしまう。
「こ、の!!麻倉ぁ!!」
「だから葉だって、蓮。」
弁当の中身を半分くらいオイラに食わされて、ようやく手で口元をガードしながら蓮は勢いよく立ち上がった。
「気安く呼ぶな!麻倉 葉!貴様、何のつもり」
「蓮っていっつもイライラしてるだろ。」
「それは今貴様が、変な行動をするから、」
「腹減ってるから。」
オイラを見下ろしている蓮の手を引いて、またオイラの横に腰掛けるように促す。
「腹減ってるとイライラするだろ?」
蓮は背をかがめた状態で耐えて、いつも以上の眉間のしわを作っている。
「オイラ、結構料理はうまいと思うんよ。…まずかったか?」
怒鳴ろうと、怒ろうと、して結局蓮は溜息をついてオイラの横に腰掛けた。
今度は、オイラの方を向いて。
「まずくは、ない。」
「そっか、そりゃよかった。」
オイラが笑い声をあげると、蓮は呆れたようにまた溜息。
「変な奴だな…」
「うぇ?」
「笑い方も、行動も、」
「そうかぁ?」
「あぁ、存在が変だ。」
「…ひどい。」
ようやく、蓮からこの場所に居ていいとお許しが出たようなので、オイラは膝の上に弁当を持ってくる。
それに、今度は不審や嫌味でない眉の潜め方を蓮がする。
「それは、貴様の分ではないのか?」
「あー、まぁそうだな。別にオイラは後でなんか買って食べるんよ。」
気まずそうな蓮に、お構いなしにまた蓮に箸を運ぶ。
今度は強制でなく自ら口をつける蓮に、自然にまた変と言われた笑い声。
「蓮っていっつもここにいるんか?」
答えるタイミングで丁度、オイラが食べさせてしまったものだから、口元を出て押さえて頷く。
「じゃぁ、明日は二人分、作ってくるんよ。」
配慮も遠慮もいらないように。
あと、口に入れて目が一瞬輝いた卵焼きも多めに作ってくるから。
食べさせられる必要はないよな、って思いながら雛鳥蓮。
漫画だったらこう、一人称ぱっぱと切り替えられてすごく表現の幅が広いんだがなぁと思いながら。
純粋に親切心で近づいて、明日の朝いそいそと重箱を作る自分にはっと気づいて困惑すればいいのに。
いつもなら昨晩の余りものなのに、朝から人参お花型とかに切り抜いて新妻すればいいのに。
いつも、四時限のチャイムと同時にいなくなるその人を、たまたま追いかける形になった。
食事の前に用事を済ませようとたまたま教室をでた、前を歩く彼が人の波と反対方向に進む。
手には本、弁当袋もコンビニ袋もその手には下がっていない。
「蓮、」
用事を済ませた後に、別段彼を探した訳ではない、けれど、見つけてしまったから。
「…」
彼は迷惑そうに、本から顔をあげてオイラを見上げた。
「なんだ、貴様?」
クラスメイト、それ以上でも以下でもない。
人の少ない中庭の端、木陰に隠れるように本を読んでいる彼を見つけて、食事よりもそちらが気になって。
「オイラ? 麻倉 葉。葉でいいんよ。」
「オイ、」
彼の質問が、名前を聞いているのでないと分かっていたが、そのまま隣に座ってしまう。
「蓮、飯は?」
「…麻倉、きさ」
「食べてないだろ?」
「オ、」
「いつもなんか?」
「…葉、」
「なんだ?蓮」
根負けした彼の溜息も無視して、彼の観察を続ける。
「…持ってきてないし、食堂も好かん。」
「パンでも買ったら、」
「好かん。」
本に視線を戻して、断定的な口調。
「教室も、図書室も、うるさい。」
それはオイラに拒否を示していた。
「…そうか。」
オイラは蓮に背を向けて、背後で蓮がため息交じりに息を吐くのを聞く。
迷惑で面倒で鬱陶しいオイラへの溜息。
「それな、腹減ってるせいだぞ。」
「は?」
オイラの後ろの平らな場所に広げた弁当から、今日一番の出来のおかずを箸にとって、振り返った彼につきつける。
「な、」
「ほい。」
驚いて口を開けたまま固まっているのをいいことに、そのまま彼の口に入れてしまう。
文句を言おうと咥えているおかずに手を伸ばして、手が汚れるのを躊躇って咀嚼している間に今度はご飯を押しこんでしまう。
「こ、の!!麻倉ぁ!!」
「だから葉だって、蓮。」
弁当の中身を半分くらいオイラに食わされて、ようやく手で口元をガードしながら蓮は勢いよく立ち上がった。
「気安く呼ぶな!麻倉 葉!貴様、何のつもり」
「蓮っていっつもイライラしてるだろ。」
「それは今貴様が、変な行動をするから、」
「腹減ってるから。」
オイラを見下ろしている蓮の手を引いて、またオイラの横に腰掛けるように促す。
「腹減ってるとイライラするだろ?」
蓮は背をかがめた状態で耐えて、いつも以上の眉間のしわを作っている。
「オイラ、結構料理はうまいと思うんよ。…まずかったか?」
怒鳴ろうと、怒ろうと、して結局蓮は溜息をついてオイラの横に腰掛けた。
今度は、オイラの方を向いて。
「まずくは、ない。」
「そっか、そりゃよかった。」
オイラが笑い声をあげると、蓮は呆れたようにまた溜息。
「変な奴だな…」
「うぇ?」
「笑い方も、行動も、」
「そうかぁ?」
「あぁ、存在が変だ。」
「…ひどい。」
ようやく、蓮からこの場所に居ていいとお許しが出たようなので、オイラは膝の上に弁当を持ってくる。
それに、今度は不審や嫌味でない眉の潜め方を蓮がする。
「それは、貴様の分ではないのか?」
「あー、まぁそうだな。別にオイラは後でなんか買って食べるんよ。」
気まずそうな蓮に、お構いなしにまた蓮に箸を運ぶ。
今度は強制でなく自ら口をつける蓮に、自然にまた変と言われた笑い声。
「蓮っていっつもここにいるんか?」
答えるタイミングで丁度、オイラが食べさせてしまったものだから、口元を出て押さえて頷く。
「じゃぁ、明日は二人分、作ってくるんよ。」
配慮も遠慮もいらないように。
あと、口に入れて目が一瞬輝いた卵焼きも多めに作ってくるから。
食べさせられる必要はないよな、って思いながら雛鳥蓮。
漫画だったらこう、一人称ぱっぱと切り替えられてすごく表現の幅が広いんだがなぁと思いながら。
純粋に親切心で近づいて、明日の朝いそいそと重箱を作る自分にはっと気づいて困惑すればいいのに。
いつもなら昨晩の余りものなのに、朝から人参お花型とかに切り抜いて新妻すればいいのに。
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