武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
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休日/ハオ蓮
2011.08.30 Tuesday
蓮がハオの前に腰を下ろして、ハオはなにも考えずそっとその腰に触れる。
細身のアオザイのような服である。
ロールカラーにスリットも腰をおおう位置で、素肌は七分の先の腕くらい。
下にはゆったりとした薄い素材のズボンをはいている。
線の細い蓮は、エスニックな衣装と合間って性別などないような雰囲気。
夏用の絨毯に直に座っている、後ろから肩口に顎をのせたハオなど、まるで意に介さないように蓮は持っていた雑誌をめくった。
インテリアの通販誌のようである。
「模様替え、する?」
二人の住居である。愛の巣である。
とはいっても、先にすんでいた蓮の家にハオが巣を張った形で、権利的にも蓮の所有地である。
二人で生活していく内にチャイニーズだった内装は国籍不明のアースカラーを基調としたエスニック調に落ち着いている。
蓮の定位置の藤の編み椅子も、オーディオラックに敷かれた四隅にフリンジのついた飾り布も、どちらともなく買いそろえられて整っていった結果だ。
「…いや、ポストに突っ込んであった。」
手持ちぶさたな暇潰しだ。
替えはあってもいいかもな、と独り言ともつかぬことをいいながらカーテンのページをめくった。
ああそういえば、あの藤の椅子は僕が出先で気まぐれに購入したんだった。
大分スペースをとるその椅子に、蓮はすっぽりと収まってウラウラと午後を過ごすことが多かった。
傾いた赤血球のような形をした椅子に腰かけている蓮は、ハオとの体格差が更に開いて見えた。
自分がその椅子に座るより、そんな蓮を眺めているほうが好きだった。
ぺら、と夏でも白い蓮の指がページをめくる。
ああなんか、こうするの久しぶりかもしれない。
意味もないスキンシップ。
性的な誘いでもなんでもない、蓮がそこにいるから。
細い腰に回した手が、服越しにようやく蓮の低めの体温を感じ始める。
素肌の前腕は、きっとひんやりとしているだろう。
でもそこに触れれば蓮の暇潰しの読書を邪魔するだろう。
「蓮、ズボンまくってもいい?」
ハオの申し立てに、蓮は背後の男の存在を思い出したように振り返った。
足首も萎んでいないゆっったりとしたズボンを間繰り上げるのに支障はない。
「…そんな面倒なことするなら、取っ払え。」
「いいの?」
ハオの確認も聞いているのか、蓮の意識はすでに興味もない通販誌に移っている。
背後からスリットに手を入れて、ヘソの下あたりでくくられたズボンの紐をほどく。
ウエストを緩めると蓮の腰が微か浮いて、脱衣を促した。
膝辺りまで下ろしてしまうと、足に絡まる布を煩うように蓮が足元に抜き捨てた。
脱皮した蓮の足は、夏でも白い。
若い女性のように足を晒すようなことも少ないし、日に焼けても赤くなるばかりで焼けることはないらしい。
触れれば、予想通りひんやりとつめたい。
一部をずっと触れてれば汗もかくのだろうが、不快にさせるつもりもない。
よく知った素肌の感触を飽きるでもなく撫でて確かめて、ハオは定位置に。
蓮のそば、手の届く位置、そこで落ち着いた。
エロでもなくただくっついてるウダウダハオ蓮日常。
その後、ズボン脱いだことを忘れて訪問客(葉)に普通に対応する蓮、ハオも違和感はフレームアウトしてる。
葉は気づいてるけど突っ込まない。その代わりホロホロに「蓮の家こい。」とメールをする。
突っ込みのためだけに呼ばれたホロがたぶん一番哀れ。
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