武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
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原点回帰/ナルハオ×ツンデ蓮
2011.09.22 Thursday
「勘違いするなよ、」
やけに大人しく組み敷かれる彼が、そう言って睨んできた。
「何を?」
眉を寄せてみても、怖いどころか凛々しいどころか、愛らしくて仕方がない。
染まった頬を撫でれば、返答よりもキスを待つために口をつむんでしまった。
睫毛が震える。
それは嫌悪からではなくて、期待だったり恥じらいだったり。
身を下ろして唇を重ねれば、居場所なさげにシーツを握っていた手をこちらに回す。
いつも身につけているマントはベッドに上がる前に放ってしまっているから、彼の手は素肌にしがみつく。
「オレは、」
唇が離れた途端に声をあげても、また塞ぐ。
「んぅ、」
不満げに鼻から声を漏らせても、構わず
勘違いしてしまう原因がないね。
君がこんなに体現するから、勘違い出来ない。
会えばまるでそれが目的のように交わされるこの行為も、
僕自身ではなく性欲処理が目的、なんて下衆な言い訳を口にしても、
君が僕を愛しみすぎて、勘違いもできやしない。
それを君自身が口にするのも、僕が勘付いていると空気に出すのも、
君が喜びはしないだろうから。
だから言葉を要求しない、明確な返答もしない。
曖昧にしておく。
背にしがみ付いて、泣きながら僕の名前を呼ぶ君を、勘違いするだけの理由が持てない。
大丈夫だよ、分かっているから。
君が僕を愛していることも、
またその逆も、どうしようもないくらいに、
何の言い訳も思い違いも出来やしない、くらいに。
そうじゃなければ、こうして胸に抱いた君の爪が僕の背に刺さる訳が説明がつかない。
愛してる愛してる愛してる、と喘ぐ口以外から叫ぶ君の声に、
「あぁ、僕も…」
愛していると返しながら君を抱くんだ。
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