武井中心に腐の萌え吐き出しブログ。
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クリスマス/ホロ蓮
2012.12.17 Monday
今日が何の日か?
バイトの帰り道、吐き気がするほど思い知らされてうんざり。
それから、昨日愛しい愛しい恋人様と大ゲンカしたことを思い出してもっと鬱。
軽く自殺願望。
本来ならスイートマイホームのはずの我が家に帰る足取りは重い。
で、ドアを開けて全部吹っ飛んだ。
ことの始まりは昨日。
12月24 日。
本来なら当日のほうが重視されるはずのイベントでも、日本人は前夜祭のほうが盛り上がるらしい。
恋人たちにはいい口実。
何って、ベッドの中でじゃれあうための。
そんな日にも貧富の差の激しさを、一番身近な恋人様で身にしみているオレは仕事へ。
「その、やっぱ休み希望多くて、どうしても抜けれなくて、」
自分でも損だと思うこの面倒見の良さ、恋人様に言わせればお節介、本当ならベッドでじゃれあいたいのに。
「構わん。」
恋人様はそっけない、ただの照れ隠しって信じてる。
「今日もいつもくらいの時間になるのか?」
「あー、人少ないから遅いかも。」
でも、ダッシュっで帰ってくるから!とオレの力説を聞いているのかいないのか。
「構わん、ヘタしたらオレのほうが遅くなる。」
「……は?」
普段、外出は少なめ、人込みは嫌い、そんな恋人様が、今日こんな日にどこに?
「オレもバイトに行ってくる。」
先に寝てて構わんぞ、なんて言って、愛しい愛しい恋人様はお仕事に出かけて行かれた。
本当ならベッドでじゃれあいたいのに、なんて考えてるのはオレだけなのか?
愛しい愛しい恋人様は、オレが愛しい愛しい恋人じゃないのか?
絶望感にさいなまれつつ仕事を終え帰宅。
宣言通りオレより遅く帰った恋人様に説明を求めるも、疲れた面倒臭い寝るという照れ隠しを受ける。それでもなお食い下がるオレにため息交じりに告げられた現状報告。
「どうせ貴様もバイトだろうが。オレも偶には勤めに出てみようと思っていたらいい条件の日雇いがあった、それだけだ。もう寝ろ、オレも貴様も明日も仕事だろうが。」
と。
それってなんて死刑宣告?
要は、この一度しかない今年のクリスマスを、恋人様と過ごせる時間はブッ潰れたわけですか、そうですか。
バイト先で流れるクリスマスソングも、今月頭から着用義務の出ているベル付首輪とトナカイ角付カチューシャも、ぜぇえんぶ社会を呪う理由にしかならない。
で、今日だ。
深々と寒さの身にしみる年の瀬、一人で歩くと余計に北風が身に染みる。
「蓮、今日も遅いのかな…。」
独り言も空しい。
それならそれで、蓮が帰ってくるまでに最高のディナーでも作ってやるとやけ気味に考える。
世間に踊らされおって、なんて冷めたコメントはもちろん照れ隠しだ、なんてとこまで想像するオレは Mですか?
前から歩いてきたカップルが歩くのに支障があるんじゃないかってくらい絡み合っていて、寒さで垂れてきた鼻水をすすった。
…泣いてなんかない。
いつもならオレの帰りを、玄関まで迎えに来ずに専業主婦よろしく居間でテレビを見ながらニートよろしく家事の一つもせずに待っていてくれている恋人のいない家にたどり着いて、玄関を開けてそれでも反射的に声が出る。
「ただいまー、っと。」
が、予想外に家の奥から反応あり。
「っ!ほ、ホロホロか!?」
慌てたような声にドタバタと何やら激しい物音。
「蓮?」
普段から用意周到でかっこつけの蓮の物とは思えない物音に、居間へのドアへ駆け寄る。
「ちょっま、って…!!」
引きのドアを開けた瞬間、制止を求める蓮の声を理解すると同時に、目の前に真っ赤な何かが転がりでてきた。
「れ」
「……!!」
腕に飛び込んできた、赤いコスチュームに身を包んだ恋人と目が合って、呼びかけた名前も詰まる。
いつでも惚れ直すくらい愛しくて堪らない容姿だが、一瞬で衣装に負けないくらい赤く染まった頬よりも目を引くもの。
寒くなってからしばらく見ていなかった露出した肩、詰襟の私服が多い蓮にしては珍しい大きく開いた襟首、そしてなにより、少し屈めば下着が見えそうな超ミニのスカートから伸びた白い足。
要は、恥ずかしがってコスプレなんて天地がひっくり返らないと承諾してくれそうもない恋人様のミニスカワンピのサンタさん。
うわぁ、神様っているんだ。
「み、」
聖夜の奇跡に感動のあまり惚けていた。
「見るなぁああ!!」
「うぬぁあああ!!」
突き出された二本の指を仰け反って避けて、睫毛をかすった目潰しに本気で毛が逆立った。
「れ、蓮! いくらなんでも洒落になんねぇ!!」
照れ隠しでの殴る蹴るの暴行は慣れたものだが、さすがに眼球までは鍛えられない耐えられない。
見られたことに動揺している蓮の手を掴んで安全を確保してから、改めて恋人様の全貌を拝見。
どう見ても女性用の、しかも世の男共の劣情を刺激する類いのコスチュームだ。
「こ、これは…! その、べ、別に貴様の為に着ている訳じゃないんだからな!!」
顔を真っ赤にしながら、そんなツンデレの見本のような台詞を言われましても。可愛いだけって自覚ないんだろうなぁ。
「蓮さん、」
「な、なんだ…」
「すんません!」
「ひぁ!」
ガバッと抱きついて、すっとんきょうな悲鳴も無視して、有無を言わさず抱き上げて、寝室へ一直線へ向かって、キングサイズのベッドに雪崩れ込む。
「ちょ、ホロホロっ、お、落ち着け!」
防寒具やらベルトを脱ぎ捨てながらにじり寄るオレに制止を求めて向けられた蓮の手を掴んで、
「無理、マジで…」
ぐっと顔を近づけて、
「辛抱堪りません。」
暖房もつけず布団を被っていた訳でもないのにかいた汗も冷える頃、ようやく落ち着いたオレの腕の中で蓮が言うには、
蓮のバイトとはクリスマス商品の売れ残りを少しでも減らすための特設会場の販売スタッフ。
25日に売れ残れば来年まで取っておくにも場所を取る。
仕事事態は恙無く終わったが、どうしても売れ残った商品はスタッフに分配されたらしい。
押し付けられた中に入っていたその衣装を捨てるのも勿体ない。
予定より早く帰ってきて制止も聞かずドアを開けたホロホロが悪い。
折角のクリスマスなのに蓮の冷たい態度に怒ったホロホロが悪い。
たかだか異教徒の祭りごとを騒ぎ立てたいホロホロの我儘が悪い。
結論、オレが悪い。
腕の中で必死にツンる蓮の頭を撫でて、途中で放り投げられた衣装をつまみ上げる。
「オレが悪かったから…風呂入って飯食ったらもっかいコレ着てエッチしませんか?」
蓮はチラリとそれを一瞥して、
「散々汚しておいて、そんなもの二度と着るか。」
「えー」
「そうこうしていたらクリスマスも終わるだろう。」
確かに仕事から帰ってベッドでじゃれあっていたからもういい時間。
「じゃぁ次は姫始めか。」
「振袖でも駄目にする気か、貴様は。」
蓮自身の口から出た次の候補に、その姿を妄想して。
「…おい、」
「…すみません。」
妄想だけで反応したオレも悪いけど、妄想させるだけの蓮の魅力も今日のサービスも原因だと思う。
「この後の予定、もっかいしてからでもいい?」
「…駄目だと言ったら止まるのか?」
溜め息混じりに言われても、呆れられても馬鹿にされも。
「無理です。」
オレも悪いが、蓮が可愛いのがいけない。
「なら聞くな、馬鹿ホロ。」
いつものようにオレを罵る口を塞いで、クリスマスの恋人らしくじゃれあった。
下僕ホロ×コスプ蓮。
バイトの帰り道、吐き気がするほど思い知らされてうんざり。
それから、昨日愛しい愛しい恋人様と大ゲンカしたことを思い出してもっと鬱。
軽く自殺願望。
本来ならスイートマイホームのはずの我が家に帰る足取りは重い。
で、ドアを開けて全部吹っ飛んだ。
ことの始まりは昨日。
12月24 日。
本来なら当日のほうが重視されるはずのイベントでも、日本人は前夜祭のほうが盛り上がるらしい。
恋人たちにはいい口実。
何って、ベッドの中でじゃれあうための。
そんな日にも貧富の差の激しさを、一番身近な恋人様で身にしみているオレは仕事へ。
「その、やっぱ休み希望多くて、どうしても抜けれなくて、」
自分でも損だと思うこの面倒見の良さ、恋人様に言わせればお節介、本当ならベッドでじゃれあいたいのに。
「構わん。」
恋人様はそっけない、ただの照れ隠しって信じてる。
「今日もいつもくらいの時間になるのか?」
「あー、人少ないから遅いかも。」
でも、ダッシュっで帰ってくるから!とオレの力説を聞いているのかいないのか。
「構わん、ヘタしたらオレのほうが遅くなる。」
「……は?」
普段、外出は少なめ、人込みは嫌い、そんな恋人様が、今日こんな日にどこに?
「オレもバイトに行ってくる。」
先に寝てて構わんぞ、なんて言って、愛しい愛しい恋人様はお仕事に出かけて行かれた。
本当ならベッドでじゃれあいたいのに、なんて考えてるのはオレだけなのか?
愛しい愛しい恋人様は、オレが愛しい愛しい恋人じゃないのか?
絶望感にさいなまれつつ仕事を終え帰宅。
宣言通りオレより遅く帰った恋人様に説明を求めるも、疲れた面倒臭い寝るという照れ隠しを受ける。それでもなお食い下がるオレにため息交じりに告げられた現状報告。
「どうせ貴様もバイトだろうが。オレも偶には勤めに出てみようと思っていたらいい条件の日雇いがあった、それだけだ。もう寝ろ、オレも貴様も明日も仕事だろうが。」
と。
それってなんて死刑宣告?
要は、この一度しかない今年のクリスマスを、恋人様と過ごせる時間はブッ潰れたわけですか、そうですか。
バイト先で流れるクリスマスソングも、今月頭から着用義務の出ているベル付首輪とトナカイ角付カチューシャも、ぜぇえんぶ社会を呪う理由にしかならない。
で、今日だ。
深々と寒さの身にしみる年の瀬、一人で歩くと余計に北風が身に染みる。
「蓮、今日も遅いのかな…。」
独り言も空しい。
それならそれで、蓮が帰ってくるまでに最高のディナーでも作ってやるとやけ気味に考える。
世間に踊らされおって、なんて冷めたコメントはもちろん照れ隠しだ、なんてとこまで想像するオレは Mですか?
前から歩いてきたカップルが歩くのに支障があるんじゃないかってくらい絡み合っていて、寒さで垂れてきた鼻水をすすった。
…泣いてなんかない。
いつもならオレの帰りを、玄関まで迎えに来ずに専業主婦よろしく居間でテレビを見ながらニートよろしく家事の一つもせずに待っていてくれている恋人のいない家にたどり着いて、玄関を開けてそれでも反射的に声が出る。
「ただいまー、っと。」
が、予想外に家の奥から反応あり。
「っ!ほ、ホロホロか!?」
慌てたような声にドタバタと何やら激しい物音。
「蓮?」
普段から用意周到でかっこつけの蓮の物とは思えない物音に、居間へのドアへ駆け寄る。
「ちょっま、って…!!」
引きのドアを開けた瞬間、制止を求める蓮の声を理解すると同時に、目の前に真っ赤な何かが転がりでてきた。
「れ」
「……!!」
腕に飛び込んできた、赤いコスチュームに身を包んだ恋人と目が合って、呼びかけた名前も詰まる。
いつでも惚れ直すくらい愛しくて堪らない容姿だが、一瞬で衣装に負けないくらい赤く染まった頬よりも目を引くもの。
寒くなってからしばらく見ていなかった露出した肩、詰襟の私服が多い蓮にしては珍しい大きく開いた襟首、そしてなにより、少し屈めば下着が見えそうな超ミニのスカートから伸びた白い足。
要は、恥ずかしがってコスプレなんて天地がひっくり返らないと承諾してくれそうもない恋人様のミニスカワンピのサンタさん。
うわぁ、神様っているんだ。
「み、」
聖夜の奇跡に感動のあまり惚けていた。
「見るなぁああ!!」
「うぬぁあああ!!」
突き出された二本の指を仰け反って避けて、睫毛をかすった目潰しに本気で毛が逆立った。
「れ、蓮! いくらなんでも洒落になんねぇ!!」
照れ隠しでの殴る蹴るの暴行は慣れたものだが、さすがに眼球までは鍛えられない耐えられない。
見られたことに動揺している蓮の手を掴んで安全を確保してから、改めて恋人様の全貌を拝見。
どう見ても女性用の、しかも世の男共の劣情を刺激する類いのコスチュームだ。
「こ、これは…! その、べ、別に貴様の為に着ている訳じゃないんだからな!!」
顔を真っ赤にしながら、そんなツンデレの見本のような台詞を言われましても。可愛いだけって自覚ないんだろうなぁ。
「蓮さん、」
「な、なんだ…」
「すんません!」
「ひぁ!」
ガバッと抱きついて、すっとんきょうな悲鳴も無視して、有無を言わさず抱き上げて、寝室へ一直線へ向かって、キングサイズのベッドに雪崩れ込む。
「ちょ、ホロホロっ、お、落ち着け!」
防寒具やらベルトを脱ぎ捨てながらにじり寄るオレに制止を求めて向けられた蓮の手を掴んで、
「無理、マジで…」
ぐっと顔を近づけて、
「辛抱堪りません。」
暖房もつけず布団を被っていた訳でもないのにかいた汗も冷える頃、ようやく落ち着いたオレの腕の中で蓮が言うには、
蓮のバイトとはクリスマス商品の売れ残りを少しでも減らすための特設会場の販売スタッフ。
25日に売れ残れば来年まで取っておくにも場所を取る。
仕事事態は恙無く終わったが、どうしても売れ残った商品はスタッフに分配されたらしい。
押し付けられた中に入っていたその衣装を捨てるのも勿体ない。
予定より早く帰ってきて制止も聞かずドアを開けたホロホロが悪い。
折角のクリスマスなのに蓮の冷たい態度に怒ったホロホロが悪い。
たかだか異教徒の祭りごとを騒ぎ立てたいホロホロの我儘が悪い。
結論、オレが悪い。
腕の中で必死にツンる蓮の頭を撫でて、途中で放り投げられた衣装をつまみ上げる。
「オレが悪かったから…風呂入って飯食ったらもっかいコレ着てエッチしませんか?」
蓮はチラリとそれを一瞥して、
「散々汚しておいて、そんなもの二度と着るか。」
「えー」
「そうこうしていたらクリスマスも終わるだろう。」
確かに仕事から帰ってベッドでじゃれあっていたからもういい時間。
「じゃぁ次は姫始めか。」
「振袖でも駄目にする気か、貴様は。」
蓮自身の口から出た次の候補に、その姿を妄想して。
「…おい、」
「…すみません。」
妄想だけで反応したオレも悪いけど、妄想させるだけの蓮の魅力も今日のサービスも原因だと思う。
「この後の予定、もっかいしてからでもいい?」
「…駄目だと言ったら止まるのか?」
溜め息混じりに言われても、呆れられても馬鹿にされも。
「無理です。」
オレも悪いが、蓮が可愛いのがいけない。
「なら聞くな、馬鹿ホロ。」
いつものようにオレを罵る口を塞いで、クリスマスの恋人らしくじゃれあった。
下僕ホロ×コスプ蓮。
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